第129話から第132話までの担当者紹介!


始めまして。
国内系エアラインのGHで国際線業務に携わっていますペンネームは「ジョン」です。
普段空港では見ることのないGHの仕事の裏側をお伝えすることができればと思います。
楽しんでいただければ幸いです。


 

第129話理想と現実 -  23 Jul .2003-


今回はみなさんの気になるだろう
GHの理想と現実について書いてみようかと思います。

 
私は大学を卒業後新卒で今の会社に就職。
GHといえばチェックインカウンターと搭乗口の
仕事くらいしか目にしたことがありませんでした。
チェックインカウンターでは航空券と荷物を預かって
席を決め搭乗券を渡す、搭乗口では搭乗券を機械に通して
客を飛行機に乗せる、同じことの繰り返しかなーとしか思っていませんでした。
でも実はもっともっと奥の深い面白い仕事だったのです。
 
入社後まずチェックインに配属になり教育を受けたのですが、
覚えることの多さにまずビックリ!!!
空港の3レター(ロンドンならLHR、ロサンジェルスなら
LAXという感じのものです)から始まり、荷物に関すること、
各国のビザに関すること、マイレージに関すること、機械操作に関すること・・・etc
もう頭はパンク寸前、しかも私は教育の最中に
体調を崩してしまいとてもつらかったことを覚えています。

そして10日間ほどの教育を経て全てを覚えきれないままOJTへ突入!
胸には実習生と書かれたバッジを付け分厚いマニュアルを持ち
カウンターに入りました。
そこには思い描いていたニコニコ笑顔ではなく
汗だくで必死にマニュアルに見入る私がいました。
チェックインに時間がかかり列の後ろから「まだかよー」って
感じのお客様の顔が右に左に見え隠れ。
お客様も私が質問に答えられないと分かっていて、
初めからOJTで後ろについてくれている先輩にいろいろ質問(涙) 
毎日毎日がドキドキの連続でした。

3、4ヶ月もすると慣れて仕事を楽しめるようになって来ました。
でも見慣れないパスポートがくると「なんだよこれー!
どこのパスポートだよー!何語だよー!読めないよー!」
という感じで軽くパニック。
ビザが必要かどうか調べなきゃいけないけどどこの国か分からない!
ビザが必要な国籍の人がビザを持たずに日本を出発して
到着した国に入国できないとその人を乗せてきたエアラインに
罰金がかかり、
しかも日本に送り返されたりしてしまうのです。
そんなこんなでまだまだ問題は山積みなのでした。

そして問題といえば英語でした。日本のエアラインだからと思っていたのですが、
かなりの数の外国人のお客様がいて、ビックリなほど英語は普通に必要でした(笑)
伝えなければいけないことはたくさんあるのに伝わらない。
帰国子女の同期に言い回しを教えてもらったりして勉強しました。
でもいまだに英語は苦手です。。。
そうこうしている内に今度は搭乗口での仕事もするようになりました。
でもここでもまた常に笑顔というわけにはいかなかったのです。。。(涙)

定刻に、出来ればその前に全てのお客様を乗せ
出発するのが目標なのですが、
なかなかそうはいかないんです。
みなさん空港で「○○へご出発のお客様いらっしゃいませんかー?」と
叫んでいる係員をよく見ませんか?
出発時間の間際になっても
いらっしゃらない方がいると、
ゲートの周り、喫煙コーナー、レストラン、
トイレ、出国審査場など思いつく限りの場所を探し回ります。

私は声が大きいのでみんなが何事かと振り向いてしまい
恥ずかしいのですが、
そんなことにかまっている暇はありません。
でもそういう急いで焦っているときに限って他のお客様につかまっちゃうんです。
ラウンジの場所とか、電話のかけ方がわからないとか・・・。
でももちろんないがしろにするわけにはいかないので
それに答えつつ大声でお客様を探す。
そして最後のお客様を見つけた瞬間のうれしい事!
全てのお客様を乗せて飛行機がブリッジを離れていく瞬間は感無量です。
「あー、これから機内でどんなドラマがあるんだろうなー?」と。
こうして一便を出し終えそしてまた次の戦場へと向かうのです(笑)
 

チェックインカウンターもゲートでの仕事もやるべきことは
大体決まっているのですが、
なにせ毎日お客様は
変わりますのでとても変化に富んでいます。
時にはそれを楽しみながら、
時にはそれに悩みながら・・・。
毎日無事に終わるよう祈りながら頑張っています。
 
では今回はこの辺で。。。
 

 


 

第130話荷物 -  30 Oct .2003-


みなさん海外旅行に行かれるとき
スーツケースをお預けになりますよね。
路線によって一人当たりの荷物の
重量制限があるのをご存知でしょうか?

ご存知の方もいらっしゃると思いますが
知らない方も意外といらっしゃるんです。
もし機会があったら航空会社の時刻表
もしくは航空券をじっと見てみてください。
航空券の右端や右下に小さく「20K」や「2PC」
と書いてあるんです。

アメリカやカナダなどのアメリカ大陸方面へのフライトは
一人2個まで無料で預けることができます。
ただし1つの荷物の重さは32K以内にしないといけません。
(そのほか大きさにも制限があります。詳しくは時刻表等で。。。)
それ以外のアジア・ヨーロッパ方面へのフライトでは
ファーストクラスは40K・ビジネスは30K・エコノミーは
20Kという制限があります。そしてお客様のお預け
の荷物が規定の重量を超えてしまうと、
超過料金をお支払いいただくことになるのです・・・。

カウンターには毎日重たい荷物や大きな荷物を
持ったいろんなお客様がいらっしゃいます。
カウンターではお客様とエージェントのバトルが繰り広げられます(笑)
行き先が香港やソウルなどの近場ならまだいいのですが、
ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアなどの長距離路線になると、
1KG当りの超過料金がとーっても高いんです。

少しの重量超過ですぐに5,6万円の超過料金がかかってしまうんです。
あまりにも高額だとチェックインする側としてもお客様に金額を
ご案内しづらいんです。 金額を聞いたときのお客様の愕然とした顔・・・。
「そうですよね。高いですよね・・・。」と私も思わずつぶやいてしまいます。
それから私たちは何とか超過を減らせないかと考えます。
アメリカに出発で40キロの荷物を1つだけ持ってこられたお客様には、
2つに分けて32K以下にしてもらって超過料金がでないようにしたり、
アジア方面に出発で30Kの荷物を持ってこられた方には、
スーツケースから少し抜いて機内持ち込みにしていただいて
超過を減らしたりと方法をいろいろ考えます。

どうにも減らす方法がない方には超過料金を
払っていただくことになります。
この交渉がカウンターに入っていて一番嫌な瞬間ですね。
やはり「はい、払います。」とおっしゃるお客様は
あまりいらっしゃらないですからね。
怒鳴られて泣きそうになったこともありました・・・。
それでも規則は規則。
他のお客様に対して平等ではなくなってしまうので、
カウンターでは日々お客様とエージェントの格闘が繰り広げられるのです。。。
くれぐれもご旅行の際にはお土産の買いすぎにご注意を。。。


次は壊れ物についての話をしたいと思います。
カウンターでは荷物をお預かりする際、
必ず壊れ物の確認をするようにしています。
壊れ物のお申し出があれば壊れ物専用の札を
お付けしますが、機内に持ち込める大きさのもの
であれば持込になることをおすすめします。
荷物はカウンターからベルトで流れ、
専用車に積み替えられ飛行機へと運ばれます。
全て人間の手で運んでいるわけではありませんので、
あってはならないことですがやはり思わぬ事故が起きたりします。

そして残念ながら破損があっても基本的には
免責ということがほとんどです。壊れ物は機内へ!!
あと特に気をつけていただきたいものが液体類なのです。
化粧水ぐらいの大きさやペットボトルのような入れ物なら
平気ですが、瓶に入ったお酒類がとっても危険なんです。
以前ワインをかばんに入れてお預けになったお客様が
いらっしゃったんですが、そのワインの瓶が割れてしまい
しかも最悪なことに、隣にあった海外挙式を挙げられる方の
ウェディングドレスがよごれてしまったのです!!!
ビンが割れてしまうと自分の荷物だけでなく
ほかの方の荷物まで汚してしまう可能性があります。
海外でお酒を買われることが多いと思いますが、
お預けの際にはご注意を!

最後にヴィトンなどのブランド物の新品のバッグを
預ける方が結構いらっしゃいますが、乱暴な取り扱いを
しなくてもすこしぐらいの傷は付いてしまいます。
私にはとても預けるなんてできませんが(笑)、
もし傷が付くのが嫌!というかたはビニールに入れてくるなど
対策をとりお預けになることをお勧めします!!
 
皆様の旅行の際に参考にしていただけると幸いです。
では今回はこれで。
次回のお題は何にしましょうか・・・。


 

 


 

第131話オフの実像 !? -  6 Nov .2003-


こんにちは。
3回目のエッセイです。
毎日いろいろ面白いことがありますが、
いざ文章にしようとすると難しいですね。
気が付くと「もう次のエッセイの締め切りだ!!」
という感じでバタバタです。
今回は仕事を離れたGHの様子について書きたいと思います。
 
タイトめのスカートにジャケット・バックストラップ
の靴というのが、通勤の定番のスタイルのようですね。
バッグはヴィトンのモノグラムのものなんかを
持っている人が多いようです。
空港に行く機会があったら周りを見渡してみてください。
通勤時間になるとそういう格好をした人が
ウジャウジャいるはずです(笑)

会話を聞いても空港関係者だなというのはすぐ分かります。
CAもそうだと思いますが空港の仕事は専門用語をよく使います。
それが普段の会話にも出ちゃうんですよね。どうしても。
例えば便が遅れることをDLY(ディレイ)すると言いますが、
普段の生活ではどう使うかというと・・・
   「やだー、今日電車ディレってるのー?」
               (遅れてるのー?)

予約をせずにカウンターに来ることを
GOSH(ゴーショー)といいます。それを・・・
   「今日髪の毛切りたいんだけど、GOSHで行っても大丈夫かな?」
                      (予約してないけど大丈夫かな?) 
という風に使います。
意味分かりますでしょうか?
ぜひ使ってみてください(笑)

あとは海外の都市をAMS-アムス(アムステルダム)や
LAX-ラックス(ロサンジェルス)と言ったり、
エアラインを2レターで呼んだりしてますねー。
電車の中では大きな荷物(スーツケース)を見ては
「あの荷物は超過(料金)でるかもねー。」
なんて要らぬ心配をしています・・・。

電話をするときも特徴がありやたら丁寧なんです。
先日同期が旅行の申し込みをしたくて旅行会社に電話をしたんです。
まずは「こんにちは!」という不自然なほど元気な挨拶から始まり、
そしてあいにくいっぱいでキャンセル待ちになり
後日連絡をくれるということになったのですが、
「それではお待ちいたしております。失礼します。」
と、そりゃ旅行会社のセリフだろ!というような一言で電話を切っていました。
でも私もいつもそんな感じにやたら丁寧になってしまうんですよね。
みんなで「職業病だねー。」とよく話しています。

休みの日はみんなそれぞれやりたいことをやっていますね。
私はゆっくりするのが好きなので、本を読んだり料理を
作ったり最近はひたすら歩くことに凝っています。
足が細くなることを祈りつつ。
また、CAやGH=合コン!という古いイメージが
あるかもしれませんがとんでもありません。

自慢じゃありませんが私は一度も行ったことがありません!
でもみんな常に出会いは求めています。
なにせ女ばかりの会社。
毎日多くのお客様がいらっしゃいますが出会いは全くありません。。。
ここだけの話ですが「えっ!あの人まだ独身なんだ」というのもよくあることです。
彼のいる人は学生時代からの付き合いという人が多いですね。

みなさんご存知のとおりGHは給料が安いですが、
みんなで食べつつ飲みつつ愚痴をこぼし
たまに旅行に行くというつつましやかな
生活を送っているのであります。。。

ではまた次回。


 

 


 

第132話最終章 -  13 Nov .2003-


こんにちは、ジョンです。
いよいよ4回目ラストのエッセイとなりました。
今回は私のGH生活で経験した喜怒哀楽を題材にしようと思います。。。

まずは「喜」
「喜」な出来事は大きなもの小さなもの結構ありますが、
今年の初めごろとても心に残る出来事がありました。
その日はとても寒い日で朝から雪が降っていました。
普段あまり雪が降らないのでその日の空港は大混乱。

普通海外から到着した機材を整備・給油して、
また出発便として使用するのですが、
その日は到着便が空港に着陸できず、
出発便の機材の手配もままならない状態でした。
普段朝から全ての便のチェックインが可能なのですが、
その日は機材の手配の出来た便から順番に手続きをするという状況でした。

せっかく早く空港に来たのにお客様は待ちぼうけ。
チェックイン後も当然出発時間が遅れるのでお客様はさらに待たされ、
天候が理由とはいえ待たされたお客様は大変ご立腹でした。
覚悟はしていましたがその日の私は身も心もボロボロでした。

そんな中カウンターに一人のお客様がチェックインにいらっしゃいました。
手続きを終えお客様に遅延のお詫びをすると、
「いやー、こんなに大雪なのに欠航も出さず
 遅れだけですむなんてさすが○○だねー。」
とそのお客様は逆に私の会社をほめてくださったのです。

その瞬間ブワッと心にこみ上げてくるものがありました。
一日色々あったけれど全てが報われた瞬間でした。
これがあるから接客はやめられないと思った出来事でした。


次は「怒」
顔には決して出しませんがGHも人間。
いろいろ腹の立つことがあります。
よくカウンターで言われることがあるんです。

お客様:「ビジネスに乗せて」
私:「差額のお支払いかマイレージを使ってアップグレードですか?」
お客様:「何言ってんだよ。そんなわけないだろー!」
私:「申し訳ございませんがお客様の航空券はエコノミークラスですので、
   エコノミークラスでのご案内となります。」
お客様:「普通運賃で買ってるんだ。その位してくれても良いだろう!」
私の心の言葉:(((いやいやそれならビジネスのチケット買ってよ・・・)))

不条理なことを言われることもしばしば。
忍耐力が必要です。


3番目は「哀」
うーん、
これはやはり同期が辞めていってしまうことでしょうか。
まあこれは航空業界よく言われることですよね。
「留学する・安い給料がいや・結婚する」
こんな理由が多いようです。
寂しいけどしかたないよなとも思います。
ああ、またかーという感じです。


最後は「楽」
楽しいことはたくさんありますよ。
お客様との会話。
ご年配の方だと孫みたいに可愛がって下さったりするんです。
芸能人を見かける機会も多々あります。
有名な人がカウンターに来ると何気にみんなの視線がそっちにいってるんです。
仕事を装ってそのカウンターに近づいてみたり(笑)
制服ですのであからさまには出来ませんが、
みんな興味津々です!

あとはやはり同期と過ごす時間でしょうか。
特に美味しいものを食べに行くと
「この瞬間幸せよねー!」
とよく言っています。
みんな良く旅行にも行っています。
キーワードは「充実した休日が良い仕事につながる!!」です。


全4回なんだかまとまりのないエッセイになってしまいました。
少しでも航空業界を志望されてるかたの役に立ち、
同業者の方には「そうそう、分かる分かる!」と楽しんでいただけたなら幸いです。
まだまだ経験不足で対処できないことも多いので、
日々精進したいと思います。
また機会があったらお目にかかりたいと思います。
ではありがとうございました。




essay@crew-jp.com





 

 



pacific ocean
( Photo by (c)Chiaki )
 





いつもは航空業界従事者・OGの方々からのエッセイを掲載していますが、
今回は趣向を変えて航空業界をコヨナク愛する方からの
鋭いエッセイを4回にわたりUPいたします。お楽しみに!




第1 33話から第136話までの担当者紹介!


こんばんは!航空ヲタの青葉です。
こんな上品なコーナーに私が登場してもいいのか?
と思いますが,どうやらいいらしいので
エッセイを担当することになりました。。
もちろん,航空会社とは関係のない仕事を
していますのでヲタの視点から書きます。


 

第133話ヲタについて」-  20 Nov .2003-


@鉄則

航空ヲタが集まる乗客中心の航空系サイトには

絶対に守らなければならない不文律があります。
それは,
「他人の旅のスタイルを批判しない。」
ということです。
 
航空系サイトには様々な人が集まります。
主として商用で飛行機に乗る人,
観光で乗る人,マイルを稼ぐために乗る人(修行僧),
F&C&高級ホテルしか使わない人,バックパッカー,
JAL派,ANA派,アシアナ派・・・。
 
これらの人々が対等の立場で多くの情報を
持ち寄ってサイトが成り立っています。
そして集まる人の旅のスタイルに優劣はありません。
 
したがって,みんなが楽しめて情報を入手するために,
この鉄則が守り続けられていると思うのです。
 
 
Aヲタのオフ会

ここしばらくオフ会から遠ざかっていますが,
かつて大型ヲタサイトが分裂する前は公式&非公式の
オフ会に楽しく参加していました。どういう人たちが来るのか?
と自分のことを棚に上げて興味深々でしたが,
とーーーーーーーーーーってもマトモな人の集団でした。
 
内容も飛行機好きにはたまらず,自己紹介が終わったあとには
お互いに上級会員のカードや航空券,旅の写真,フライトログなどを
見せ合って楽しく盛り上がっていました。上級会員でない人の割合は
10%以下で,そのような方々は上級会員になることを
固く誓っていました。参加者の男女比はCrew Netの参加者層と
全く逆転し,年齢は20代前半から40代までが中心です。
職業は様々ですが,マイル集めを趣味にしているだけあって,
平均年収は相当高いと思います。
 
最近では「エアトラベラーズ」などで盛んにオフ会をしているので
興味がある方は参加してみては如何でしょうか。
女性であれば航空関係者でなくても大歓迎されますよ。
 
 
Bフライトログ

空を旅した記録であるフライトログですが,ここには
全乗務員のサインとコメントなどが記されています。
 
書く方は大変かも知れませんが,ヲタ達は宝物のように
大切に保管し,オフ会で披露したりしています。
 
フライトログの中にはANA社長の顔の部分に
JAL社長の顔を貼るなど(もちろんJAL便)爆笑ものの
フライトログがありました。もちろん,そのようなエアラインは
好感度アップです。
 
皆様が,忙しい合間に手間をかけて書いていただいている
フライトログですが,もらった側はこのように楽しく
活用しているのです。
 
私はフライトログは集めていませんが,人のものを見て
楽しんでいますので,今後ともフライトログへの記載に
ご協力をお願い申し上げます。(笑)

 


 

第134話予約係-  27 Nov .2003-


掲示板ではあまり話題にならない航空会社の
予約係ですが,利用客にとっては大切な存在です。
私がよく利用する某社は予約の段階から
満足の行く応対をしてもらえます。

特に,某政令指定都市に住んでいたときの予約係である
佐々木さん(仮名)は印象に残っています。
当時私は上級会員ではなく,一般公開されている
フリーダイヤルにて予約を取っていました。にも関わらず,
佐々木さんは私の名前を聞いただけで,所属,好みの座席(いくつかの
パターンがある)がスラスラと出てきて,こちらが
一々意図を伝えるまでもなく,座りたい座席を確保出来ました。
とても嬉しかったですし,短時間で要件が済んで便利でした。

これとは別に,ある便でCAが私の職業を知っていて不思議に思って
チケットを予約する際に上級会員専用ダイヤルの予約担当の方に
聞いたことがあります。その際は同社の職業欄に記載されていることを
教えてもらえたばかりか「ご迷惑なら記録を消すことも出来ます。」
との回答でした。きちんと情報を教えてもらえただけでなく,
こちらに配慮までしてくれたことが嬉しかったです。

聞くところによると某社では定期的に予約係が
集まってサービスを向上させるべく話し合いをするとか・・・。
一見地味なようですが,航空会社の顔であり
重要な役割を担っていると思います。


 


 

第135話 「クレームの後は・・・-  3 Dec .2003-


航空会社にクレームはつきものですが,
その処理の仕方により会社の評価は大きく
変わって行くように思えます。
今回はそんなお話です。

とある日,ANA915便成田−バンコクの
ファーストクラス窓側に私は座っていました。
隣に座っていたのは私より少し年上と見受けられる
立ち振る舞いのスマートな紳士(仮名野々村さん)でした。

どうやら地上でトラブルがあったらしく
チーフパーサーと話をしていました。
後で知ったことですが,非は航空会社側にありました。

その方は地上でも感情的になることなく
クレームをつけたようですが,それでも収まらず
機内でもクレームしていたようです。

この時のチーフパーサーの対応が上手でした。
決してゴマするわけでもなく妙に媚びへつらう
わけでもなく,表面的に謝って誤魔化さずに
真摯にじっくりと話を聞いて,自分なりの意見を言って
詫びていました。そして,最終的にはチーフパーサーの対応に
納得して野々村さんは飛行機を降りられました。

実は野々村さんはネット上では名の知られた法律関係の
仕事をしている方で,私は帰国後詳細な経緯を知りました。
このトラブルについては
「あのCAの対応で納得した。」
と書いていました。野々村さんはその後もANAに乗り続け
ダイアモンド会員を維持されています。

クレームを上手に処理することにより,
却って好印象を残すこともあり,優良顧客を
引き続き繋ぎとめておくことが出来ると
このケースは示唆しているように思えます。
 

 


 

第136話 「こんなことありました」-  11 Dec .2003-


飛行機に乗っていると色々な面白いことがあります。

これは以前投稿した記事を加筆修正した
最新バージョンです。
 
 
USエアー ニューヨーク−シャーロット エコノミークラス

ビールを買った時,CAにパスポート提示を求められた。
パスポートを見せたら笑っていた。
意味がわからず隣に座っていたオバちゃんに聞いたら
「彼女はアナタが21歳未満だと思ったのよ。」
ということであった。当時32歳だった・・・。
 

ANA バンコク−東京 ビジネスクラス

CAに英語で「新聞いかがですか?」と聞かれた。
日本語で「日経新聞お願いします。」と
いうと平謝りに謝っていた。
 

日本航空 香港−東京 ファーストクラス

日本人CAに英語で「枕いかがですか?」と
聞かれた。日本語で「結構です。」というと
照れ笑いを浮かべながら足早に去っていった。
 
 
タイ国際航空 バンコク−ロンドン エコノミークラス

タイ人CAにタイ語で話しかけられた。
‘Pardon ?’ と聞き返したら笑っていた。
 

英国航空 ロンドン−バルセロナ エコノミークラス

機内食が美味しかった。
ロンドン市内のどのレストランよりも・・・。
 
 
ANA 東京−フランクフルト エコノミークラス

搭乗する際にビジネスクラスのチケットを渡された。
「食事はエコノミークラスのものです。」
と言われたが,結局ビジネスクラスの酒と食事が出てきた。
ラッキー!
 

キャセイパシフィック航空 香港−台北 ファーストクラス

機材繰りの都合でファーストクラスがなくなった。
ビジネスクラスとの差額に加えてお詫びに
1000香港ドルをもらった。当時のレートで
約13000円だった。
 
 
アメリカン航空 ニューヨーク−英領グランドケイマン エコノミークラス

スチュワードがスキンヘッドだった。でも,
ニコニコしていてとても感じがよかった。
 

ANA 沖縄−仙台 エコノミークラス

長距離で,おとなしい東北人が多い
のどかな空いた国内線・・・。
赤ちゃんが機内をハイハイしていた。
ギャレイで何かの書類を書き終わって
少し後ずさりしたCAが踵で赤ちゃんの
お尻を蹴飛ばしていた。

 
中華航空 台北−沖縄 ビジネスクラス

日本人みたいな顔をしたCAだったので
「日経新聞お願いします。」と日本語で言ったら
「あ゛〜?」と返答された。
 
 
シンガポール航空 マーレ(モルジブ)−シンガポール ビジネスクラス

ほぼ満席の機内を若い女性CAが走り回って
サービスをしていた。年配のおじさんCAは何もせずに
端のほうで黙って立っていた。

 
日本エアシステム 札幌−東京 エコノミークラス

最前方の入り口から機内に入って最後方の階段を
降りて地上に出た。う●こになった気分だった。
 
 
エアカナダ ニューヨーク−トロント エコノミークラス

当日券を買ったら約8万円した。フライト時間が1時間なので
固まっていたら,GHは
‘Too expensive !’
と笑顔で言っていた・・・。
 
 
エアーニッポン 仙台−福岡 エコノミークラス

乗客が8人しかいなかった。
 

アメリカンイーグル航空 
セント・トーマス(米領西バージン諸島)−キングストーン(ジャマイカ)
エコノミークラス

ほんの少し通路に出ていた私のバックパックを若い
女性CAが足で座席下に押し込んだ。

 
ANA バンコク−東京 ファーストクラス

空港に早く着いてチェックインが始まって
いなかったので,ファーストクラスの赤い絨毯に
リュックとスーパーの袋に入ったおみやげの
カップラーメンを置いて空港内の探検に出かけた。
荷物が心配だったので上の階から荷物を見たら
現地係員が私の荷物を足で絨毯から下ろして
隅に寄せていた。

 
コンドル航空 フランクフルト−ベルリン エコノミークラス

となりに5歳以下と思われる兄弟が座っていた。
二人でシートベルトをしたまま飛行機のおもちゃで
おとなしく遊んでいた。ドイツ人って躾が行き届いているのね。




essay@crew-jp.com





 

 



kagoshima
( Photo by (c)Messy )
 




 

第1 37話から第140話までの担当者紹介!


みなさん、はじめまして!
某外資系日本支社にて働いております、「わん」と申します。
この業界に身を置くようになって、各社渡り歩き早8年・・・。
(年齢は聞かないでください・・・汗)

今回から4回に渡ってこちらを担当することになりました。
中学生の時に交通安全について書いた作文で1回だけ校内の賞をとった以来
(校内の賞っていうのが実にショボイ)、文章らしい文章を真剣に
書いたことなどなく、ましてやエッセイなどもってのほかの私ですが、
志望者のみなさんに少しでも参考にしていただける様、年納め&年初めに
がんばって書いてみたいと思います。よろしくお願いします♪
 

 

第137話 「日本支社のお仕事」-  18 Dec .2003-


こちらのHPでは、まぁ「CREW NET」というだけあって、
どうしても客室乗務員という職種が話題の中心ですよね。
また地上職掲示板でも、お客様と一番接することが多く注目される
空港カウンタ−業務(GH-グランドホステス)の話題が多いですよね。

そこで第一回目は「日本支社のお仕事」と題して、
外資系の日本支社にはどんな職種があって、どんな仕事をして
いるのかを簡単に案内していきたいと思います。

外資系の日本支社は、「タウンオフィス」と「空港オフィス」の
大きく二つに分けられます。 「空港オフィス」は、空港のグランド
スタッフや、日本をベ−スとする客室乗務員がいる場合は、
その乗務員達が所属してるところです。
私は東京都内の「タウンオフィス」にて勤務してますので、
ここでは主に「タウンオフィス」の話を書いていきます。

一般的に外資系の日本支社の社員の人数は、日本に本社のある
会社(JAL、ANA)と比べると、と〜っても少ない人数でやりくりしています。
日本路線をたくさん運航しているところで100〜150人前後、運航便数が
少ないところだと平均して30〜50人。オフライン(日本路線を運航して
いない航空会社)だと1ケタの人数で業務を行っています。
新入社員の中には、その社員数の少なさに驚く方もいるようです。
(私もそのひとりでした。)
また社員の中での本国人の割合は、これも会社によって違いますが、
たいがい1割いるかいないかだと思います。

どこの会社も本国オフィスは、規模も大きく人数も多いんですけどね。
日本支社の場合、自社ビルなんてことはほとんどなく、オフィスビルの
ワンフロアなんかを間借り(?)して営業してます。

当然のごとく、一度の募集での採用人数もとっても少ないです。
ちなみに私が以前働いていた会社入社時は、私ともう1人の2人、
今の会社に入る時は一人ぼっちでした。すごく心細かったのを覚えてます。
同期がたくさんいる日本の大企業がホント、うらやましいです。
だって、なんかワクワク、ドキドキとかありそうじゃないですか?いいなぁ。

・・・・・おっと、脱線してしまいました、失礼。
で、本題に戻ります。

会社の中での公用語は英語を基本としています。
もちろん母国語ができて当たり前という会社もありますが、
基本的には英語でやりとりしています。
日本人どうしで英語で会話することはないですが、ひとたび会議で
本国人スタッフがいる場合は、全て英語でのミ−ティングになります。
会社からの文書は全て英語。会社に提出する書類もすべて英語。
もちろん自分の雇用契約書も公文書は何もかも英語です。
だから必死ですよね。本社で行われるトレ−ニングももちろん英語。
正直、一定レベル以上の英語力がないと外資系で仕事をしていくのは
相当難しいのかなぁと思います。

次に業務の種類についてですが、まずはどんな会社にもある総務、人事、
経理、広報、そしてそれ以外は大きく「旅客」と「貨物」に分けられます。
旅客と貨物の中ではさらに予約と営業などに分業されています。

私は旅客の仕事をしてますので、旅客の中の話をすると、
比較的規模の大きい会社だと、

 ・個人予約    (予約センタ−に問合せしてくる個人客対応)
 ・団体予約    (旅行会社の団体ツア−対応)
 ・個人旅客発券 (発券カウンタ−での接客および航空券発券)
 ・団体旅客発券 (団体扱い航空券発券業務)
 ・団体営業    (各旅行会社対応)
 ・法人営業    (契約している企業対応)
 ・営業補佐    (営業スタッフとの連絡業務や売り上げ等のデ−タ集積)
 ・マイレ−ジサ−ビス (マイレ−ジプログラムの顧客対応)
 ・プライシング      (航空券の料金等、各支社・本社と折衝して設定をする)
 ・システム        (社内コンピュ−タシステムの管理)
 ・カスタマ−リレ−ション (苦情処理)

・・・・・などと細かく分けられています。
簡単に業務内容を書いてみましたが、職種によっては、
本当になんでも屋のようにたくさんの業務を抱えている
ものもありますから参考程度にしてみてください。

あとは、

 ・秘書業務 (ゼネラルマネ−ジャ−[日本地区総支配人もしくは日本支社長ともいう]
  や本社から転勤で日本勤務している外国人マネ−ジャ−に付く)
 ・乗務員管理 (客室乗務員のスケジュ−ル調整等パイプ役)
 ・運航管理 (運航に関して全般)
 ・運転手   (ゼネラルマネ−ジャ−付き・・・これは最近はもう少ない職種)

なんかもあります。
社員の人数によって各社、職種の数は違ってきますので、会社によっては
1人でいくつもの業務を掛け持ちして行わなくてはならないところもあります。
またその職種の名称ですが、これも各社により多少違いがあります。

ひとたび外資系日本支社での仕事の募集がかかると、
「いったいどんな仕事?」と思うことが多いのですが、
会社によって本当に違う場合があるので、一概に
「コレです!」と言い切れない職種もあるんです。
ですので、わかりづらい職種の場合は、それに関する仕事内容の
簡単な説明を募集広告に載せている会社も多いです。
逆に、同じ職種でもその業務内容が会社によって微妙に変わってくる
場合もあります。

また例えば個人予約センタ−や、マイレ−ジサ−ビスセンタ−は
会社によっては、日本にその窓口がない会社もあります。
海外にセンタ−を設けていて、日本からフリ−ダイアルでかけると
自動的に海外にあるセンタ−に繋がり、日本語の話せるスタッフが
対応するというシステムを導入しているところもあります。

それからアジア系や米系で運航便数の多い会社の中では、
航空会社の直接採用でなく、派遣会社からスタッフを調達したり、
予約センタ−を子会社化して子会社のスタッフとして採用
しているところもあります。

航空会社の直接の採用であっても、最近はほとんどが契約社員として
採用されることが多いです。正社員として最初から採用されるのは、
なかなかこのご時世難しいみたいですね。
採用に関しての話は、追ってまた書いていきたいと思います。

えっと、まぁ初回ということで、一般的なことだけ触れていきましたが
次回からは、実際の仕事の中での話なんかを書ければなぁと思ってます。
もし、日本支社の仕事に興味を持っている方で「こんなことが知りたい!」
ということがありましたらぜひメ−ルしてくださいね!
できる限り答えていけたらなぁと思ってます。

それでは、また〜。

わんさんにメールを送る




 

 

第138話 「採用に関して」-  25 Dec .2003-


2回目の今回は、採用のことなんかを
書いてみたいと思います。
 

前回も書いたと思いますが、外資系航空会社の
日本支社での採用は、かなり狭き門です。
一度に採用されるのは、まず1〜2名。
多いところでもまず2ケタにはならないんじゃないかなぁと思います。
それに対して応募書類は、だいたい一度の募集で数百通
くらい届くようです。その中から書類選考で10〜20人くらい
に絞り込まれ、筆記試験や面接の後、採用・・・となる場合
がほとんどじゃないでしょうか。
会社によって違うこともあると思いますのであくまで参考
ですが、確率で言えば、私が今まで勤めた会社の平均は、
200人前後のうち1人くらいの割合で採用でした。

未経験の人にはちょっと厳しい話かもしれませんけど、
正直言って経験者優遇かもしれません。
理由は、「少人数でやりくりしている為、即戦力になる人が
欲しいから」・・・たぶんコレにつきます。
0(ゼロ)からの人を少人数のスタッフが教育していくのには
時間とお金がかかってしまいますからね。それに仮に未経験
の人を採用して一生懸命トレ−ニングしたとしても、入社した
本人が「やっぱり向いてないかも」とか「私には無理!」なんて
いって1〜2ヶ月で辞められたりしてしまうと、またジャパンタイムス
に募集だして採用して・・・とまたまたお金がかかってしまう・・・。
コストカット!を叫ぶこの時代、未経験者を採用するという
ことはこういうリスクを伴うと言っても過言ではないのかも。

でもちょっと待って!誰だって一番最初は未経験なはず・・・?

じゃぁ、私や私の周りの同僚はどうやって最初に未経験で採用
されたのか?・・・・というと、たいがいの人はですね、なんかしら
この業界にからんだお仕事をアルバイトや派遣やもちろん
正社員などで経験している人が多いですね。
例えば旅行会社で働いていた人、国内の航空会社の予約センタ−
でアルバイトをしていた人、ホテルで働いていた人なんかですね。
旅行・航空業界のことを少しでもかじっていれば、入社してから
確かにラクかもしれません。

それじゃ、そういう業界に身を置いたことのない人は全く
チャンスがないか?というと、そんなことはないですよ。
業界未経験の人は、8〜9割くらいの割合で語学留学をしていたか
もしくは帰国子女、海外でのワ−キングホリデ−経験者です。
・・・ということは英語ができれば、チャンスはあるってことです。
中には、3ヶ国語以上話せる人もいましたしね。英語以外の
語学力があるってことも、かなりのセ−ルスポイントになります。
特にその航空会社が英語以外を母国語としている場合、
母国語が話せるというのは、かなり有利だと思います。

じゃぁ、業界経験もなく、海外在住経験もない人はダメなの?
・・・というと、これがそうでもなかったりします。
外資系航空会社に入りたい!という希望と強い意志をもって
一生懸命日本で英語を勉強し、未経験で入社した人もいました。
そうして入社した人の努力はすごかったです。入社してからも、
経験者と比べると知らないことばかりを覚えていくわけですから、
その時点である意味ハンデを背負った状態なんですけれど、
それでもくじけずに猛勉強して、乗り越えていました。
がんばれる人だな、しっかりしてる人だなって採用担当者に
思ってもらえるような人が採用されるのかもしれませんね。

まぁでも、結局は「努力すれば誰でもチャンスはある」ってことです。

未経験だから、業界経験ないから、英語できないから、海外
住んだことないから・・・・と不安ばかり抱いてただ応募だけをし
続けていたのでは採用されるのは難しいってことですね。
不安に思っている時間を、逆に英語を夢中になって勉強したり、
業界にからんだアルバイトをやってみたり、短期でもいいから
語学研修に海外にでかけてみたり・・・そんなかんじで
時間を有効活用することをオススメします!

なんてエラそうに書いてしまいましたが、こんな私、
学生時代英語の成績が全然ダメダメでした。
どうも文法とかがねぇ〜、今でも好きじゃないです。
言葉は理屈じゃないだろ〜?ハ−トだろ?ってかんじです。

そんな私と私の周りで起きた仕事珍道中(?)は次回ゆっくりと・・・。

それでは、また。
(相変わらず感想&ご質問募集中です!)


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次回更新日は来年1月8日の予定です。
皆様どうぞよいお年を・・


Crew Net

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第139話 「私のお仕事奮闘記?」-  8 Jan .2004-


あけましておめでとうございます!
今年もみなさんにとって素敵な年になりますことをお祈りします!

さてさて、前回予告いたしました通り、
今日は実際の仕事について書いてみたいと思います。
私は主に「旅客」部門の予約や発券の仕事を長くしてきました。
恐らく、ジャパンタイムスで募集される外資系航空会社の
職種も、この予約・発券に関する職種が一番多いと思うので、
この仕事での話をしますね。

仕事内容は、お客様からの電話を受け、コンピュ−タ端末
を使って予約を作成したり、変更したり、また航空券を発券
したり・・・というのが中心です。
が、それ以外にもお客様からの様々な問合せに答えたり
ということも多いです。長年この仕事をして、「さぁ、だいたい
のことはもう答えられるぞ!」なんて思っていると大間違い!
本当にお客様って、自分の想像を超えるいろいろ〜な質問を
してくるのです。中にはこんな難解な質問もあります。

 * 「御社の機内で飲んだワインは、どこの店で買えますか?」
 * 「御社の飛行機のタイヤはブリジストン製ですか?ミシュラン製ですか?」
 * 「○月○日の××便で使用した機材番号を教えてください。」
 * 「搭乗する時に機内でかかっていた曲名を教えてください。」

      ・・・す、す、すいません・・・そこまで勉強していませんでした・・・(汗)。

こういうことを調べてお客様にお答えしていくうちに、私も同僚も
みんな自然とマニアックなことに詳しくなっていきましたねぇ。
(本物の「マニア」の方から比べるとまだまだ未熟者ですが・・・・。)

それからどう答えればいいのか?迷ってしまう、ウソのような
本当の質問も数多くあります。

 * 「ハムスタ−をポケットに入れて持って行ってもいいですか?」
  
  ・・・・ダメです。

これに似た質問で「ミドリガメをポケットに入れて持って行ってもいいですか?」
と聞かれたこともありました。あっ、「クワガタ」もありました。

 * 「手術の時の医療ミス?で、小さい針がまだ身体の中に入っています。
    飛行機に乗っても大丈夫ですか?」

      ・・・私が言うのもなんですが、旅行よりもまず小さい針を身体から
           取り出すことの方が大切なんじゃないかと・・・・・・・。

 * 「テロは起きますか?」「SARSはどうなりますか?」
   
   ・・・私だってわからないですぅ・・・。わかったら占い師に転職できる?!

 * (飛行機は定刻通り到着しているのに)
   「昨日、娘(息子)が帰国しているはずなんですが、行方不明です。」

  ・・・コレ、ホント多い質問です。みなさん、帰国したら親御さんに
    必ず連絡しましょう!!


・・・・えっと、ここから少し話題を真面目(?)モ−ドに戻します。

私達は普段、日本人のお客様だけでなく、
外国からのお客様とも多く話したり、接する機会が多いです。
・・で、前回も少し話しましたが、私はとっても英語が苦手です。
みなさんも経験があると思いますが、相手(外国人)の英語が
よくわからなかったり、自分の思っていることを英語でうまく表現
できなかったり、ましては相手(外国人)が自分の知らない言葉
を話していたりしたことないですか?
そういう時、相手と直接、面と向かっていたら、身振り手振りを駆使
してなんとか意思の疎通を図れますよね。

・・・・しか〜し!これが電話だと、頼るものは「声」だけなんですよ。
だからツライ!!
でもですね、相手がお客様だと思うとですね、私の耳は全身全霊を
傾けてこのお客様の話していることを聞くわけです。
とにかく死ぬ気でヒアリング!そして必死にこちらの言いたいことを
伝える!この仕事を始めたばかりの頃は、毎日が辛かったものです。
とにかくお客様に「お前は英語がわからないから他の人に代われ」
とだけは何がなんでも言わせないぞ!という気持ちでしたね。
ツライけれども、必死でやっていくうちに、自然と英語に馴染んで
いけた気がします。

また、電話をかけてくる外国のお客様は英米人だけではありません。
中東やアジアなど英語を母国語としない様々な国々のお客様や、
英語を母国語としているけれども強い訛りのあるお客様など・・・
英会話スク−ルの先生のような、聞き取りやすい発音のお客様の
方がむしろ少ないと考えていたほうがいいです。だからとにかく
私の耳は鍛えられました!
これも慣れてくると、どこの国からのお客様なのかだいたいわかって
くるようになりましたよ。

この仕事は本当に”慣れていくこと”が大切ですね。
すべてのお客様にあてはまることですが、電話にでた最初の数分で
そのお客様のタイプを見極めて、お客様に合った対応をしていくことも
この”慣れていくこと”で身に着けたある意味「職人技」?みたいな
ものですかね。

ただ慣れていくことによって、失ってしまうこともありますから、
とにかく「初心ワスルベカラズ」ですかね、何事も。

それでは、今年もお互いがんばりましょう!



 

第140話おトクなこと?-  15 Jan .2004-


いやぁ・・・エッセイなんて書けないよなぁと思いながら
あれよあれよで私のエッセイもなんとか最終回を迎えることができました。

で、最終回は、外資系航空会社のタウンオフィスで働く
「いろんなお得なこと?」と題してお話したいと思います。

まず航空会社に勤めていて一番いいなと感じるのは、
(といってもこれは、クル−や空港スタッフであっても同じなんですが)
以前他の方もエッセイに書かれておりましたが、なんといっても
ID(航空券の社員割引)があることでしょうかね。
自社便はもちろん、他社便であっても会社によっては9割引か
それ以上の割引率で航空券が買えます。配偶者や自分の子供
もほぼ同じ条件で航空券が買えるので、とっても便利です。
また、親や友人(これは各社それぞれ制限がありますので、
会社によって違うのですが)も使えるので、一緒の旅行は
最高です。自分でだったら絶対に買わない(買えない)だろう?!
ビジネスクラスで旅行できるのも嬉しいもんです。

といっても、普段みなさんが購入される航空券と違って
当日空港で空席があれば乗れるという俗に言う
"「スタンバイ」チケット" ですけどね。
ですので、お盆や年末年始など繁忙期の旅行はなかなか
難しいものがありますが、同僚はみんなその繁忙期の中で
うまいこと空席がありそうな便を見つけては、スタンバイでの
旅行を楽しんでいます。

また、こういったスタンバイの航空券以外にも、各航空会社
では、主に閑散期に「モニタ−ツア−」と銘打って、通常の
格安航空券よりも大幅に安い値段で業界関係者に航空券を
販売します。これはスタンバイではなく、予約がとれた状態で
確実にその便に乗ることのできる航空券なので、これまた
お得です。

それからトレ−ニングは主に本国で行われることが多いですので、
当然海外出張になります。会社によっては、出張の場合は
ビジネスクラスを利用することになっているところもあるので
そうなると、なんだかスゴく仕事のできるビジネスマン(?)みたい
な気分になりますよね。全然そんなんじゃないんですけど。(笑)

次にOFFについてですが、外資系航空会社で私が今まで
働いたところはどこもとってもお休みが取りやすかったです。
日本の企業に勤務する友人の話を聞いていると、休みは
あってもなかなかとりづらいみたいですが、この点ではホント、
「ココに勤めててよかったなぁ」と思います。
社員は、1年間にもらえる休日をフルに使えます。当然もらえる
権利としてみんながお休みをとるので、休みをとりづらい雰囲気
というのは全くありませんでした。

ただ、長いお休みをまとめて取りやすい点では、タウンオフィスの
社員よりも、シフト制で働くクル−や空港スタッフの方のほうが
いいかもしれません。

しかし、タウンオフィスの社員の場合、基本的に完全週休2日制
なので、確実に土・日・祭日がお休みになるという点では、
友達や家族との予定をたてやすいですね。
また、クル−の仕事だと、結婚するとどうしてもご主人とのスレ違いが
多くなるので、結婚や出産を期に退職される方が多いのですが、
タウンオフィスの社員だと長く働き続けることも充分可能ですので
そういう意味では、寿命は長い(?)かもしれません。

私は昔、シフト制で働く仕事をしていたので、生活が不規則に
なり体調を一時崩したこともあったのですが、こうしてタウン
オフィスの社員として働き始めてから生活のリズムが整って
体調もよくなりましたよ。
クル−をやっていた方が、タウンオフィスの社員になるという
ケ−スも頻繁ではないですが、会社によってはあるようです。

またタウンオフィスに勤めていた社員が、クル−になったり
もしくは空港のグランドスタッフとして異動したりというのは、
可能です。何人かそういった異動をした人は実際にいます。
もちろんこれは、会社によって雇用形態が違う場合もあるので
一概には言えませんが。

ただし!クル−を志望されている方が、その目的の為だけに
タウンオフィスの社員になることを希望されるのであれば
それは絶対にオススメいたしません。
どちらの仕事が難しいかとか順位をつけられるものでは
ありませんが、タウンオフィスの仕事に要求されることは、
クル−の仕事と全く違いますからね。

航空会社は特に一度この業界に足を踏み入れてしまうと
横の(他社との)つながりが強いので、同業であれば転職は
非常にラクだと思います。
私自身も気がついたら、いろんな会社を渡り歩きましたし、
元同僚も、各航空会社に転職して散らばったので、
「あの会社だったら○○さんがいるから、ちょっと無理を
お願いできるかなぁ。聞いてみようかなぁ。」とか、
仕事の上で役立つこともでてきました。
長く働けば働くほど、そういう意味では融通がきき(?)
働きやすい業界なのかもしれませんね。

・・・・・・とまぁ、なんだか最終回も思いつくまま書き連ねて
しまいましたが、いかがでしたでしょうか?

私のダメダメエッセイを読んでくださったみなさんと、いつか
お客様として、もしくは、同業者として(?)なんらかの形で
またどこかでお会いすることができたら嬉しいですね。
質問はいつでも受け付けてます。
こんな私のアドバイスでよろしければいつでもWELCOMEです。

最後まで読んでくださってありがとうございました♪
それでは、またいつかどこかで。



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