第241話から第244話までの担当者紹介!


こんにちは、よさこい と申します。
2度目の搭乗、あ、いやっ、登場です。

 

第241話壮絶な戦い -  15 June .2006-


ご無沙汰しております。
以前一度エッセイと言うか単なるつぶやきを
185話あたりで書かせていただきましたが、
皆さん覚えていただいてますでしょうか?

今回もオヤジのつぶやきが中心となりますが
お付き合いくださいますと嬉しいです。
いつも仕事から帰って就寝前のわずかな時間に
掲示板を眺めていますが、今年もいろんなエアラインの
募集が続出している様子ですね。

時間が結構ある学生さんはさておき、超多忙な
社会人の皆さんにとっては、私と同じ様に帰宅後の
わずかな時間に眠い目を無理やり広げて掲示板を
見てる方も多いと思います。そんな時、
「もっと時間があればなー」、と思うことはありませんか?

そうですよね、ホント時間ってないんですよね・・・
ちなみに私が現役だったころの月間フライトタイムは
約7〜80時間でした。私の場合、ベースのある
とある日本の空港〜勤務しているエアラインの本国間の
単純な往復フライトのみでしたので、だいたい一ヶ月の
半分以上は休みかステイと言う学生さんからも
羨ましがられる生活を送っており、吉牛でバイトでも
しようかと思ったほどでした。

最近は100時間程度飛ばされてるって噂も聞くので
もう少しタイト感があるのかもしれませんが、外資系
エアラインで長距離路線専門のフライトバターンって
こんな感じが多いんじゃないでしょうか?

で、私がその頃、口癖のように言ってたのが、
「あ〜時間がない、時間がない。」

例えば、市役所に行く用事があったとしても
つい今週が来週に、そしてそれがいつのまには来月に、、、
と言う具合に延び延びになること多々って感じでした。
その頃は、時間がない!って本気で思ってたのですが、
今思うと、何考えとんねん!!って感じです。

そんな具合に、人間いくら時間があっても時間がないんです。
反対に、いくら忙しくても時間を作る人は作る!
来週は結構予定詰まってるよなぁ〜と思ってても
意外とその週になってみると、さっさと用事が済んでしまい
時間余ったなぁ、な〜んて経験ありませんか?

以前、弁護士を目指してた友人と話してる時に
「オレはメシとトイレと風呂の時間以外は全部勉強に費やしてる。
でも、最近はそれでも時間が足りないので、食事中も勉強し
トイレも極力我慢してる。」って言ってた男がいました。

この時はさすがに恐れ多くて市役所のことなんかは
口が裂けても言えないなぁ、、と思ったもんですが。
そんな感じで、社会人受験生の皆さんにとっては
常に時間との戦いかと思いますが、オヤジは応援してます!
 

 
 


第242話
世にも恐ろしい蛙 -  23 June .2006-


先日、新聞の折込チラシをパラパラめくってると
こんな求人広告が目にとまりました。


-------------------------------------------------------


応募資格  : 英語堪能のこと(TOEIC800以上)。
                  その他の外国語の素養があること。
        2年以上の社会経験があることが望ましい。
        年齢22〜30歳まで
        大学卒以上

待  遇 :   月給 18万円(諸手当含む)。
           交通費は一切支給しません。  
           3年契約(更新は一切行いません)。
       
その他:   業務の性質上、健康障害や
        放射能被爆等の可能性がありますが
        会社は一切補償・責任は負いません。

        この求人広告についての問い合せは
        一切受け付けておりません。
        応募したい人は勝手に履歴書を
        6月30日までに郵送してください。
        尚、採用試験に内定されても、入社が確約された
        訳ではありません。一方的に破棄する場合もあります。 


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えっ?何の求人広告かって??
こんな非常識な求人広告が実在する訳ないじゃないですか!!

英語堪能で、大卒以上で、一番元気の良い22〜30才対象で
3年契約使い捨て&月給がたった18万、交通内自腹 !!

しかも健康障害の危険性もあるのに、
募集や業務についての問い合せには一切受け付けてない・・・。
こんな求人広告を世に出そうものなら、
世間から糾弾されること間違いありません。

しかし・・・・

不思議なもので、この求人広告の最後に、
「〜〜 エアライン」 ってのがつくと、許されるんですよね。。

まぁ、ここまでマヌケな募集要項を堂々と掲げているところは
ないかもしれませんが、これに近い募集要項は皆さんも
よく見かけられるのではないでしょうか。
一番気に喰わないのが、自分の会社の求人広告にも
かかわらず、「問い合せ不可」。であること。

「いや〜業務に支障があるし、その方がなんとなく会社のブランド力が
上がる気もしますしね〜」な〜んて、1960年代の役所のような
発言を真顔でする人事関係者もいるようで、本当にこの業界の
時代錯誤的な常識には驚かされます。

また、資格や素養を勝手に要求するだけ要求しておいて、
給料は薄給。そのクセ 「今回は良い人材が少なかったなぁ・・」
とか、「採用したけど、今回のグループは働きが悪いヤツが多いよな〜」
なんて身の程知らずの事を言う人事担当者もいます。 

こういう事を書くと

「航空業界は厳しいんだ!だからコストは必死に抑えないと生き残れないのだ!!」
と言う声が当然の如く聞こえてくると思います。

まぁ、それは真実でしょう。でもね、世の中の景気が回復してきている今日、
一流企業であっても有能で良い人材を確保するには必死な状況。
いいんですか? エアラインだけそんな高い所からいつまでも採用活動をやってて。
あなた方の時代とは違うんですって。世間のエアラインに対する見方が。

「人件費を極限まで抑えないと経営が成り立たないじゃないか!」
ではHRM関連の本を隅から隅まで読んでみて下さい。
そうでないケースも沢山ありますので。

勝手にありったけの条件を志望者に要求しておいて
会社側が提供するのは最低限のものだけ。
そしてそんな採用活動が過去の栄光の時代から、
多様化する現代社会でも十分通用するといつまでも思っている。

「今回は良い人材が少なかったなぁ・・」

そう言ったことのあるアナタ。
今度の休日に、18万だけもって、ポルシェの新車を買いに行ってみてください。

それが現実ですって。

 

 
 


第243話
傑作 -  29 June .2006-


子供がいつも見てるためアテンションプリーズと言う

ドラマを年甲斐もなく私も一緒に見てましたが、
なかなか面白かったですね。
 
最初は、なんじぁコイツは??と上戸彩の姿を見て思いましたが、
それが訓練を重ねていくうちに、なんとなく本物のCAっぽくなって行く・・
まぁ、ドラマなので初回〜数回放映時の美咲洋子の態度や服装は
少々オーバーな演出だとしても、最後には立派なCAになってましたよね。
 
あんな番組はCAの質を落とすだけだ!とか、あんあのはありえない!!
などと言うお姉さま方からの厳しい意見もあったようですが、
かなりエアライン志願者の方に大切なヒントを与える
貴重な番組だった気がするのは私だけでしょうか?
 
エアライン志願者の方って見るからにCAって方が多いですよね。
どこかの駅で、スーツを来て、やけに姿勢がよくて、髪形やお化粧をバシッ!!
と決めて歩いているこれからエアラインの試験を受けに行く雰囲気満点の
若い女性を見かけることが何回かありましたが、
もーーうあなた完璧!!!!! 
 
でも、実際のエアラインの採用試験なんて、意外と
美咲洋子みたいな人を探してるのかもしれないですね。
最初は荒削りで、エアラインの知識や雰囲気なんてこれっぽっちもない。
吸収は遅いかもしれないけど、一旦やり出したら新しいことや
未知の分野についても物怖じせずどんどんがんばれる。
他人がストレスと感じるところを自分は全く感じない。
それでいて、恐い部分は正直に恐いと感じる謙虚さ。
 
こんなことってスチュワーデススクールじゃぁ
教えてくれないんじゃないの?
あなたもっと髪の毛ボサボサにしなさーい!とか(笑)
 
まぁ、だからと言って実際の採用試験に
あの格好や雰囲気で行ったら間違いなく落ちると思いますが、
その"ココロ"は十分に参考になるんじゃないかと思った次第でした。
 
 
 
 
 


第244話
最近の若者は・・・ -  7 July .2006-


なんだか早いものでもう最終回ですね。
もっと書きたい気分ですが、そうもいかないようなので
今回で打ち止めといたしますが、私のエッセイを読んでの
感想や反論があれば、遠慮なくメール送ってくださいね。

さてさて、何やら意味深なタイトルをつけましたが、
最近の若者ってホント真面目ですよね・・・・
私が学生の頃(約20数年前)はインターネットや
携帯がない時代だったので、情報なんてほとんど
限られていたし、エアラインの求人情報の収集は
もっぱら新聞が中心。

どこにどんなスクールがあるのかや、
どんな人が受かりやすいのか?
他人がいったいどんな服装を着て試験会場にやってくるのか!? 
な〜んてことは当日にならないと全くわからなかった。

一度、某エアラインの筆記試験を受けたときなんぞ
「今日は筆記試験だけなのでスーツ着なくていいだろう〜」
と思って行ったら、100人くらいの中で私ひとりだけ
私服って事もあったな(苦笑)。
おかげでさぞ目立ったことでしょう。

それに比べ今はいろんな情報伝達手段が発達してるので
人がどんなこと考えて、どんな行動とろうとしてる事が
手にとるようにわかる。そしてそれから大きく外れないように
必死に自分も追随する。

集団生活や社会生活を送る上でこれらはある意味
大切なことなので否定はしませんが、それに縛られすぎてる
真面目な人が多すぎるんじゃないかな。

残念ながら日本においては、まだまだ出る杭は
打たれる社会なので、自分の個性やキャラを強く
アピールするには難しい面もありますが、もっと
就職活動や転職活動を自由に楽しみましょうよ。

楽しんで受けたエアラインが自分を採用してくれたとしたら
そのエアラインはきっと自分のカラーに合ってるってことだと思います。
逆にマジメくさってガチガチ状態で受けて採用されたとしても
そのエアラインの中では恐らくずっとそのキャラでいないといけないですよ。
猫かぶって付き合い始めても、そのウチ息苦しくなるのと同じでね。

応援してます!!
 




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A330
( Photo by (c)Miessy )
 


 




第2 45話から第248話までの担当者紹介!


皆さま、はじめまして!
私は国内系客室乗務員OGのミツキと申します。
昨年まで国内線でフライトをしておりましが退職したあと、
のんびりと主婦生活を送っています。
Crew Netとのお付き合いはかなり長いものですが、
既婚者CAとしてのフライト〜引退までのお話を辛口に
書きたいと思いますので第4回までどうぞよろしくお願いいたします。 


 

第245話CAと結婚 -  13 July .2006-


まず皆さまはCA=独身、というイメージはありますか?
かつては結婚したら退職、とか30歳で定年、
など今では考えられない規定があったようです。
今はもちろん60歳まで働くことが出来ますし、
CAから管理職へどんどん昇格している方もいる
時代ですので信じられないかもしれませんが、
未だにそのような考え方をしている方もいらっしゃるのも事実です。

しかし、おかげさまでこの業界は
女性が主の職業ですので、懐妊休職はもちろん、
育児休暇などの制度が整っているためママさんとして復帰し、
フライトしている方も多くいらっしゃいます。

ただ、現状では独身のCAはたくさんたくさんおり、
むしろ既婚CAの方が少ないのでやはり昔ながらの
考え方を持っている人や結婚願望の強い先輩方に関しては、
どうしても後輩が先に結婚した、というのはあまり気持ちのよい
ものではないようです。(これは、女性ならではの気持ちかも知れません・・・)

ですが、実際に20代〜30代にかけての女性の多い職場。
良いご縁があれば結婚することはむしろ自然なことなのですが、
どうしてもこの業界の特徴なのでしょうか・・・・
エリート以外はオハナシにならない、といった先輩方の
無言の訴えもあるのです。

テレビドラマのような「コンパ三昧」の先輩もいれば、会うたびに
違う彼氏の話をされる先輩、さらにパイロットだけが結婚相手!
と思い込んでいる先輩、そして全く男性に興味のない先輩、など・・・
さまざまです。もちろん「初志貫徹」され、めでたく理想の
エリートの方とご結婚され幸せなご家庭を築かれる方もいらっしゃいますが、
夢はかなく改姓されたものの、また元の姓にお戻りになり、
名札が2、3回違うお名前になるため後輩の私たちが
新しいお名前がどちらだったのか細心の注意を払わなければ
ならない、という変な緊迫状態になったりもします。




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第246話女性ならではの・・・・ -  20 July .2006-


職業の特性柄、妊娠が分かった段階でフライトを
ストップしなければいけないという規定があります。

これは気圧で体調を崩さないようにした配慮からですが・・・
はっきり言ってこのデリケートな問題に関しても休職すると
CA間の素早いウワサですぐ他の先輩方にも回るわけです。

既婚のCAで懐妊が分かった場合は、まだ「結婚している」という
事実があるので問題はないのですが、最近では珍しくなくなった
「できちゃった結婚」の場合としては・・・同期、先輩、後輩も含め
それぞれの反応が・・・あるわけです。

まず同期の場合、「うそー、そーなんだー。おめでとー!
体、気をつけてねー。」というまぁ無難な反応。
後輩の場合、「せんぱーい、聞きましたー。おめでとうございますー。
いつ復帰なさるんですかー?私もそれまでに結婚したいですぅー。」
と、誰に聞いたの?まず疑問に思う。でもまぁはいはい、という反応。

さらに先輩の場合、「ミツキちゃん、ちょっと、ちょっと聞いたわよー。
大変なんだってねー。もしかして社内?まだ安定期じゃないんでしょ?
結構ツライっていうしねー。辞めた私の同期もいろいろ言ってたしー。
まぁがんばってねー。」と、いう"おめでとう、"とは言ってもらえない
雰囲気のお言葉を頂くことになるのです。

いずれにしても、懐妊でフライトを休むことになるとひとまず
所属のグループのリーダーやインストラクターに報告するのですが、
その後マネージャーにお伝えしいろいろ事務的な処理をすることになります。
ですが、まだ広まっていないにもかかわらずインストがフライトを
続けているうちにぽろっと後輩に話してしまったり、同期が
何気なく話したり、という流れで自分の知らないところで
どんどん話は膨らんでいたりします。

さらには旦那様の職業から年齢やなれそめまで
全然違うストーリーで結婚話が進み、もし航空業界内の
結婚であったなら「え!?もしかしてクルー?コーパイ?メカさん?
ディスパッチ?」などと関連部署のあらゆる方の職業に当てはめようと
され、とんでもない人と結婚したことになるウワサも広がってしまいます・・・


 



 

第247話社内の出会いは? -  28 July .2006-


いずれにしても、結婚に関してはCAにかかわらず
どの女性でも一度は考える問題ですので、他のCAが
どんな人と結婚したのか興味を持つのは事実だと思います。

例えば学生時代からの長い春を実らせたゴールインなのか、
芸能人と機内で運命的な出会いをしたのか、スポーツ選手に
電話番号を頂いたのか、弁護士、医者、IT社長をコンパで
ゲットしたのか・・・と想像が膨らむのも分からなくはないのです。

ですが、最近のCAドラマのようにはいかず、
本当に出会い・・・ないのです。
女性ですから社内の男性のことは気になります。
ですが、(もしかしてこのコーパイってあの先輩と付き合ってるとかいう
ウワサの人?あー、気になるけどやめておこう・・・)と諦めることもアリ。
さらに、(このメカさん、やさしー。もしかして独身かしら?
地方勤務だと嫁ぐとしても私、できるかしら??
あ、でも2、3年で羽田に帰ってくる人多いって聞いたし、
遠距離でその間付き合っておいてー、その後・・・)
と内情を知っているゆえに勝手に想像をふくらませて
いることも、あるのです。

CAとパイロットの結婚ももちろんあります。
しかし、玉の輿の夢を持って入社する方には
申し訳ないのですが、全体的な結婚数としては
ほんの一部です。そういった方は、たいてい
ご結婚されるまでにウワサは流れ、ご結婚で
名札がお揃いになり、すぐに懐妊休暇に入られるか、
しばらくして退職される・・・といったパターンが多いです。

コーパイの時期に出会うことが多いですが、キャプテンに
なられると既婚者がほとんどなのでCAとの恋愛も
可能性はかなり低くなるわけです。
そのキャプテンと同世代のCAのお姉さま方は
「えー、あのキャプテンのお子さんもう高校生なんだってー。
はぁ・・・。」と切ないぼやきをされるのです・・・
 

 



 

第248話しあわせの価値 -  3 Aug .2006-


いよいよあっという間に最終回となってしまいました。
これまでの第3回までがかなりカラクチだったので、
最後は私の忘れられないフライトを書き、
まとめにしたいと思います。

CAという仕事を選んで、私はよかったと思っています。
もちろん訓練はつらかったですし、インストラクターの
厳しい指導もあり、怖い先輩に殺されそうな視線も感じ、
国内線の4ラン満々席にも耐え、時間のないレストで
ミールを噛まずに飲み込んで食べていたとしても・・・
どの一便も大切なフライトでした。

便と便のレストの間や出発前にどれだけイヤミを言われ
嫌なことがあったとしても、不思議とボーディングが始まると
フッと飛んでいき、お客様に笑顔を返すことができるのです。
むしろお客様からパワーをもらっていたような気がします。
本当は逆なんですけどね。沈んでいるお客様に私たち
CAの笑顔で元気になって頂かないといけないのですが、
私の場合、お客様から元気をもらっていたことが
どれだけ多かったか・・・
今になってみると数えきれないくらいたくさんあります。

忘れられないのが、2年前のフライト。
幹線のビジネスマン路線の夜の時間帯、
仕事帰りの疲れた方々の雰囲気がありました。
伊丹〜羽田の45分。満席で全てのお客様のお顔も
しっかりと見られていない状況でした。
そんな中、「すみません、スリッパいただけませんか?」と、
ビジネスマンの男性から声をかけられました。

フッとそのお客様を見ると、とても疲れた様子で革靴を
脱ぎ脚を伸ばし、足の靴擦れの痛みを気になさっている様子でした。
国際線と搭載品が違い、国内線にはスーパーシート以外
スリッパの搭載はありません。さらにその当時、当社の
スーパーシートが撤廃された直後ということもあり、
いつもご利用頂いているお客様からのさまざまな
ご意見が多い時期でした。

そこで、「大変申し訳ございません。あいにく機内に
ご用意がございませんのでこちらをお持ちいたしました。」
と言い、そのお客様にバンドエイドとおしぼり、そして
ヘッドレストカバーをお持ちし、「よろしければお仕事で
お疲れでいらっしゃるようですのでどうぞお使いください。」
と脚をのばせるよう前の座席の下にヘッドレストカバーを引き、
素足で置いていただけるようにセットしました。

するとそのお客様は疲れて険しい表情がぱっと明るくなり、
「え?あ・・・ありがとう。統合でいろいろ変わって残念な
ところもあったけど、やっぱりこの会社はいいね。
これからも利用するからね。頑張ってね。」とおっしゃいました。

その時、私はちょうど落ち込んでいた時期で
仕事に関してちょっとした壁も感じている時期でした。
ですが、このお言葉を頂いて本当にうれしく、
ナイトフライトで機内が暗くなってからジャンプシートで
こっそり泣いてしまいました。

今まで悔しかったり腹が立ったりで泣きたくなったことは
何度も何度もありますが、絶対にキャビンでは泣いたことは
ありませんでした。ですが、キャビンで泣いたのは長年のフライトで
この一回きりだったと思います。こんなちょっとしたことで
お客様に喜んでいただき、こんな嬉しい言葉をいただけるとは
本当に不意打ちでした。CAになって本当によかった、
この会社でCAとしてサービスができてよかった、と思いました。

CAを引退した今では、CAの頃にしか見えなかったものと
CAの頃には見えなかったものが何だったかを考えるようになりました。
お客様からもらった笑顔やうれしい言葉は今ではないですが、
夫と毎日同じ時間を過ごし、同じ感動を得ることも大事だと
思うようになりました。人それぞれ「しあわせ」の価値は違いますが、
何かを大切に思い、一生懸命努力することでこれからの長い人生、
ステキに輝ける女性でありたいと思っています。
あなたはどんな「しあわせ」を見つけたいと思いますか?

4回という短い期間でしたが、読んでくださった方々、
本当にありがとうございました。
エッセイでは今回で終了ですが、いつでもホンネで
お話ししますのでご感想、ご意見、クレーム、
何でも結構ですのでメールお待ちしています!

ではみなさま、お元気で!




essay@crew-jp.com



 



sydney
( Photo by (c)Miessy )
 


 




第249話から第253話までの担当者紹介!


皆さま、はじめまして!
TOTTYと申します。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴;専門学校卒業後、グランドスタッフを経て、現在国内線客室乗務員。
趣味;旅行、自分を磨けることはすべて、音楽鑑賞


 

第249話第1話 -  11 Aug .2006-


「将来、何になりたいの?」

「将来は、飛行機に乗ってスチュワーデスになりたいの。」
 
幼稚園くらいの時から私の空好きは始まっていたようです。
そんな気持ちを秘めて、時を経て、高校の進路の時期を迎えた日、、、
母に進路を決める相談をしたところ、
「あなた、子供の頃、スチュワーデスになりたいってずっと言ってたわよ。」
という一言で、エアライン科のある学校へ行くことを決めました。
(今から考えるととても浅はかではあり、冒険でしたが。。。)
 
それが始まりでした。
 
専門学校自体がとてもモチベーションが高く、
絶対にスチュワーデスになるんだ!!という子達に囲まれ、
どんぐりの背比べの2年間、あっという間でした。
その中で、私にとって一番の大きなものといえば、同じ志を持つ仲間です。

今もその夢を果たすため、必死に頑張っている仲間もいれば、
もう夢を果たしてはいるものの、現状に満足せず、
いつまでも自分自身を向上させるため、他社への
トランスファーを考える仲間もいます。
どんな風に時が流れても、やはり自分を向上させようと
する人というのは輝いて、とても魅力的なものです。
 
私も現在、とある航空会社の機内で、お客様をお出迎えし、
快適に過ごしていただけるよう、日々、実践と復習の繰り返しです。
時折、以前働いていたグランドスタッフの仕事が充実していたこともあり、
懐かしくて戻りたい衝動にかられますが、
朝の便で、いくら地上が曇っていても、上空では燦々とした太陽の光が
機内へ窓を通して差し込んできます。
その時、いくら辛い事があってもこの仕事に就けて本当に良かったとふと
思うんです。本当に空という場所は不思議なものです。
 
きっとこのCrew Netさんのページをご覧になっている方々は
皆さん空が好きなんだと思います。
これから少しの間、執筆ではありますが、空のことや、飛行機のこと、
客室乗務員のことなど、いろいろ書かせて頂きますので、
お時間に余裕がある時などご覧頂けると嬉しいです。

 





 

第250話第2話 -  18 Aug .2006-



残暑とは名ばかりで、まだまだ夏本番という感じの毎日です。
飛行機も夏の厚い雲をくぐり抜けるため、揺れるながらも頑張っております。
この時期は、夕立と共に飛行機の敵、積乱雲もやってきます。

客室乗務員として、お客様がご不安にならないよう、
いつもよりも笑顔でいなければならないと感じながらフライトしております。
さて、夏といえば、やはり皆様もご旅行の計画を立てていらっしゃいますか?
海も山も、どこへ行っても観光を楽しまれるところは人でいっぱい!!

でも、一番大盛り上がりなのは、やっぱりご旅行へ行かれる方、
ご旅行での思い出話に華をさかせる方でいっぱいな飛行機の中。
飛行機もお土産をたくさん乗せて、いつもよりも重くなっているのでは?笑

そんな中では、CAだって大盛り上がりです。
お客様のお話をお聞きできたり、お子様と遊べたり、
あちこちで笑い声やら叫び声やら、にぎやかさは耐えません。
私たちだって負けてられません!
いつもよりも機内販売にも気合が入ります。
なぜかというと。。。

先日、私の便で、お客様にこんなお声掛けを頂きました。
『いつも機内販売のスープをたくさん買っちゃうの。
これなら、お料理しながら旅行のことを思い出せちゃうでしょ?』
。。。なんとも嬉しい一言。
その日は、短いフライトにも関わらず、
お客様にそのスープでどんなお料理ができるのか、
作り方まで教えて頂きました。

そして、お降り際に、私の方を前から振り向いてくださって、
『またね!』 と手を振って小声でおっしゃってくださいました。
今日もお料理を作りながら、思い出を振り返ってらっしゃるのでしょうか。。。
私も今日は教えていただいたお料理を作ってみようと思います。

お客様のきらきらした心を客室で見つけられたとき、
また見出せたとき、 やる気を頂いている気が致します。

 




 

第251話第3話 -  13 Aug .2006-



9月に入りやっと朝夕涼しくなってきましたが、
いかがお過ごしでしょうか。今年の夏も夏休みは
お子様パラダイスなキャビン。。。
本当にたくさんのお子様と出会うことができました。

さて、、、 最近では、社内で、国内や海外へトランスファーされる
方々が増えて、 またその傍ら、新人ちゃんが続々と入ってきて、
本当に入れ替わりの激しい業界なんだと思い知らされます。

先日、新しく入ってきた子達を拝見致しました。
なんだか、とても若い!!!
すごくフレッシュで、自分もああだったのかと思うと
本当にまだほんの2年弱程しか たっていないというのに、
月日の流れを感じずにはいられませんでした。

OJTフライトが始まって新人ちゃんを見ていたら、
自分の心を初心に戻してくれたので、
私がこの会社に入ってOJTが始まってから続けている
ノートを振り返ってみました。

今から考えると、こんなことでこう考えてたんだ、また、
こんな失敗もしてたなぁなんて思い出して、 今の子達もきっと
こんな風に考えたり、感じたりしながらフライトをしてるのでしょう。
OJTなんて、本当にあっという間ですし、何がなんだかさっぱり
わからないことだら けでしょうね。

でも、こうして今の自分もまだまだ至らない点だらけですが、
新人の子を一歩下がったところから 見ることができるのは、
今までたくさんのことを教えてくださった先輩方のおかげなんだなと、
すごくしみじみ感じております。

他社へトランスファーされた先輩や、グループが変わってしまった
先輩も大勢いらっしゃいますが、 いつまでも私の大切な先輩です。
私も、後輩のものの見方からきちんと考えていける、私の先輩の
ような存在になれるように頑張らなくては。

皆様も月日の経過のなかから、ふと何か始めたばかりの
自分を振り返って、今のご自身をご覧ください。
きっといろんな発見と成長がたっくさんあると思います。
そしてまた、次の自分をイメージして、次のステップをどんどん歩んでゆく。。。
いつでも、上を向いて頑張っている方々はやっぱり輝いてくるものです。

このお手紙を通して、私はどうなんでしょうか。
まだまだ課題がたくさんありますが、この課題はきっと
一生終わらないと思います。
でもそれがいいのかもしれません。
 




 

第252話第4話 -  29 Aug .2006-



9月に入り、暑い夏がやっと終わったなぁと
思ってましたが、その9月ももう終わりですよね・・・
そうなると今年も残すところあと3ヶ月 !!
本当に月日の経つのは早いですね。

さて、秋も深まるにつれて空の様子も変わってきましたね。
夏の空はどこまでも青く、時々濃い白色やグレーの
入道雲が突然現れる、、
それが9月も中旬をすぎてくると、高い空に薄い白色の
うろこ雲が一面に浮いている。

基本的に、入道雲などを除いて濃い白色の雲は高度が低く、
薄くなるにつれて高高度になるそうなのですが、
巡航中の機内から空を見上げてみると、まだまだ高いところに
雲が浮いていることがあり、いったいあの雲は高度何メートルの
ところに浮いてるんだろ、、などと考えてみたりします。

かと思えば、巡航高度にもかかわらず雲の中から抜け出せず
延々と窓から何も見えない状態で飛行を続ける時もあり
そんな時は、たいていシートベルト着用サインが点灯しっぱなしで
お客様はしばし軟禁状態になっています(笑)。

最近は、機内でもパソコンや本を読んだり、おしゃべりを
して時間を過ごされる方も多く、窓の外をぼんやり眺めている
人は少ない気がしますが、今度搭乗された際は、
窓際をリクエストして、ぼんやり空を眺められてみてはいかがでしょうか?
きっと新たな発見があると思いますよ^^
 



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